鰻能は農林水産大臣賞を受賞しました

愛知県は、以下の内容で記者発表(2021年8月12日木曜日)を行いました。

「愛知県では、県産農林水産物を活用した加工食品を新たに掘り起こし、農林水産物の利用拡大と生産振興に資するため、2021年8月4日(水曜日)に「2021年度愛知のふるさと食品コンテスト」を開催しました。
 審査の結果、「鰻能」を最優秀賞(知事賞)1点、「愛知のキムチカップ180g」と「ココトモバウムハード玄米」を優秀賞(愛知食品産業振興協会会長賞、農業水産局長賞)2点に選出しましたのでお知らせします。
 なお、最優秀賞の商品を、一般財団法人食品産業センターが主催する「優良ふるさと食品中央コンクール」の愛知県代表として県から推薦します。」

審査講評では「・旨味抜群。少し足すだけで深い味わいになる。
・生産者、企業、学生など地域が連携して商品化に至っている。
・ネーミングもパッケージも力強いイメージが伝わる。 」とありました。

ウナギの魚醤「鰻能(ばんのう)」の開発コンセプトは、発酵の力を活用して、通常では利用されていない鰻の頭部を魚醤にするという、全国的にも例のない未利用資源の活用です。この商品化を通して、絶滅危惧ⅠB類に指定されたウナギの持続的な利用(SDGs)を目指しています。醸造には、イチビキ(株)の開発技術力が不可欠で、同社の研究員の技術力により、色は淡く、匂いも柔らかく、旨味が豊富な魚醤(鰻ナンプラー)となりました。

審査講評にありますように、この魚醤の商品化には多くの人たちの思いが詰まっています。地域団体商標登録された「豊橋うなぎ」や「一色産うなぎ」の生産者の皆さん、この魚醤の商品名やイメージキャラクターを考えてくださった東三河の高校生の皆さん、(株)あつみ、イチビキ(株)、そして弊社の連携が実を結びました。

愛知県代表として、「令和3年度優良ふるさと食品中央コンクール」(主催:一般財団法人食品産業センター)において、この「鰻能」が最高賞の農林水産大臣賞(新技術開発部門)を受賞しました。今回の受賞は、複数の会社が協力し合い、高校生のアイデアの活用や、ニホンウナギのSDGsを目指すこと、初めて頭部を魚醤にした技術開発力等が評価されたものです。

製造者の(株)あつみ代表取締役久保田隆之さん、共同開発に関わったイチビキ(株)代表取締役社長中村光一郎さんと弊社の代表取締役丸﨑敏夫が、その報告のため市長を表敬訪問しました。

※優良ふるさと食品中央コンクールは、地域経済における基幹的産業として重要な役割を果たしている、優良なふるさと食品と生産者を表彰することにより、品質向上や新製品開発等を奨励し、ふるさと食品の生産や消費を安定的に発展させることを目的として実施しています。