ウナギの仔魚(プレレプトセファルス)が約2千尾確保できました。

 弊社と愛知県立三谷水産高等学校は、連携事業の一つとしてウナギの完全養殖の研究を行っています。数日前にウナギ親魚の人工催熟・受精実験の結果、過去最大数のウナギの仔魚(プレレプトセファルス)約2千尾を確保することができました。未受精卵や死卵が混在すると、健康な受精卵まで品質が悪くなりますので、健康な受精卵の選別作業と清潔な飼育水の確保等、限られた時間と条件の中で行った結果、過去最大数の仔魚の確保につながりました。研究に関わった生徒の皆さんや、指導してくださった先生方のおかげです。本来なら人工催熟にはウナギ由来の成熟ホルモンを使用することで、人工受精の精度向上が見込めるのですが、大変高価なホルモンのため、代替ホルモンとしてサケ脳下垂体やゴナトロビンを使用しています。そのような状況でもここ数年は、計画的に人工ふ化が実現でき数百尾単位で仔魚の確保ができましたが、今回のような大量のふ化仔魚が確保できたのは初めてです。数日後から弊社の開発した水槽と微粉末乾燥飼料を用いて飼育実験を開始します。過去最大飼育日数の15日を超えたいと思っています。 

2023年01月30日